いちじくって、いつが食べ頃なのかわかりにくいですよね。
今回は「何日か置いておいたほうがいいのかな?」「どうなったら食べ頃なんだろう」「緑色のいちじくって赤紫になるまで寝かせるべき?」といったいちじくの食べ頃に関する疑問について、しっかりと解説します。
食べ頃を逃してしまったいちじくの美味しい食べ方や、調理する際の注意点もご紹介しますので是非最後までお読みくださいね。
1.買ってきたいちじくの食べ頃はいつ?
早速結論ですが、買ってきたいちじくの食べ頃は「買ってすぐ、できるだけ早く」です!
なぜなら、いちじくは”追熟しない果物”だからです。
1-1.いちじくは採れたてが最も美味しい
果物には、一定期間適切な温度や湿度の環境に置いて眠らせることで、より甘く柔らかくなるものがあります。この眠らせることを”追熟”といい、追熟する果物の代表例として、キウイフルーツやメロン、バナナなどがあります。みなさんも時間が経ち皮が黒ずんだバナナがとっても甘かったという経験があるのではないでしょうか。
一方で、いちじくやいちご、ぶどうなどは一定期間寝かせても甘さに変化のない”追熟しない果物”です。追熟しない果物は摘み取ってからすぐに劣化が始まり、水分が減ったり食味が落ちたりするだけで、甘くなったりはしないのです。
つまり、買ってきたいちじくは「買ってすぐ、できるだけ早く」食べるのが一番美味しいと言えます。
実は 本当に美味しいいちじくは、樹の上でギリギリまで完熟したいちじくです。
樹の上で完熟したいちじくは、本当に柔らかく崩れやすいためなかなかスーパーに並ぶことがないのですが、とろりとして甘くいちじくのイメージが変わるほど美味しいです。
自宅でいちじくを育てていたり近くにいちじく農家がいる方しか食べることが難しいのですが、機会があれば是非一度は召し上がっていただきたいと思います。
1-2.緑のいちじくは熟していないということ?
「え、でもこのいちじくは緑なんだけど…。熟していないいちじくに当たっちゃったってこと?」
いいえ、そうとは限りません。
いちじくと言えば、以下のような赤紫色をしたものが一般的ですが、これは桝井ドーフィンという日本で最も流通している品種が赤紫色ということからついたいちじくのイメージで、実は、いちじくの中には完熟していても緑色のままのものもあるんです。
例えば以下のドリーミースイートという品種のいちじくです。完熟しても緑のままですが、甘みが非常に強くとっても美味しいですよ。
もちろん本当に熟していないいちじくの可能性もありますので、是非お手元のいちじくの品種を確認してみると良いでしょう。
2.食べ頃を逃してしまったいちじくを美味しく食べるには?
食べ頃を逃してしまったり甘くなくて食べられないいちじくに当たってしまった場合でも、コンポートやワイン煮、ジャムなどにすれば、まだまだ美味しく食べられます。いちじくを使ったレシピはたくさんありますが、比較的簡単にできるものをいくつかご紹介いたします。
2-1.いちじくのコンポート
いちじくの皮を剥き、薄い砂糖水で煮て作るお菓子がいちじくのコンポートです。あっさりとした甘さとジューシーさが加わりとても美味しいです。
2-2.いちじくジャム
皮を剥き軸を落とした上で刻んだいちじくを、大量の砂糖で煮詰めれば簡単に作れるいちじくジャム。上品な甘さでトーストにクリームチーズと合わせて食べると絶品です。
2-3.いちじくのワイン煮
いちじくのコンポートで、砂糖水の代わりに砂糖と赤ワインでコトコト煮込んだのが、いちじくのワイン煮です。
見た目も鮮やかで、しっかり冷やしてバニラアイスと合わせて食べると最高です。
https://twitter.com/FUNIFUNIENA/status/516910968513646592
3.たくさんのいちじくに触るときは要注意
いちじくから出てくる白い液体にはタンパク質を分解する酵素が含まれており、肌の弱い方はヒリヒリと痒くなり荒れてしまう原因になることがあります。
食べる分には問題ないのですが、ジャムやコンポートなどいちじくをたくさん触る際は手袋をつけて作業するのがおすすめです。
手についてしまうと中々落ちずにベタベタしますが、サラダ油でこすると落ちやすいですよ。せっかく美味しいいちじくですので、手荒れして台無しにならないよう注意してくださいね。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。ポイントは以下の通りです。
- いちじくは追熟しない果物だから今すぐ食べるのがベスト
- いちじくには赤紫だけではなく緑のものもある
- 食べ頃を逃したらコンポートやジャム、ワイン煮にしよう
- 手荒れには要注意。たくさん触る際は手袋をつけよう
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